米国住宅バブル崩壊-リーマンショック(2007年6月~)
リーマンショックの概要
2007年のアメリカ住宅バブル崩壊をきっかけとして発生した一連の金融危機。住宅バブル崩壊により、住宅価格の上昇を見越して組まれていたサブプライム層への巨額の住宅ローン債権が一斉に債務不履行になり、世界中で信用収縮が発生。
サブプライム層というのは、優良客よりも下の層という意味であり、ローン返済能力があるか疑わしい層のこと。
一部の金融機関はこれらの債権を証券化。住宅価格の上昇を背景にリスクが分散されているとして高格付けを獲得し、世界中の投資家に販売。ところが住宅バブルがはじけ、住宅価格が一斉下落したことにより、債務者の多くが債務を返済できなくなった。その結果、商品開発の大前提であった債務者の想定破綻確率を吹き飛ばし、不良債権が大量発生。世界的な金融危機へと発展してしまった。
名前の由来となったリーマンブラザーズは2008年9月に6000億ドルという空前の負債を抱えて破綻。米国政府は3兆ドル、追加で7000億ドルという巨額の救済政策をとった。
危機前後の日経225平均、スタンダードプアーズ500の資産価格推移のグラフを図に示す。危機はグローバルに拡散。日米株価指数の連動性が非常に高くなっていることが一目でわかる。
リーマンショック発生後の株価の動き
グラフにおけるそれぞれの資産価値の推移
・月末の終値でのみ評価。
日足ではない。
・スタンダードプアーズは月々の為替レートで円換算。
ドル評価ではない。
日経225平均
2007年6月~2009年2月の1年8か月で58.3%下落
本格的な回復トレンドの開始 2012年11月頃~(5年5か月後)
回復 2015年2月(7年8か月後)
スタンダードプアーズ500
2007年5月~2009年2月の1年9か月間で61.5%下落
本格的な回復トレンドの開始 2011年10月頃~(4年5か月後)
回復 2014年2月(6年9か月後)